まるかいてさんかく

旅とカメラと妄想と

どうしたらいいんだか

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生まれ育ちを恨むことがない、という極めて幸せな人生を送っていると思うけれど、たまに、今まさに、田舎生まれを嘆いている。無いものねだりなのはわかっていて、これが都会生まれ育ちなら「田舎なら良かった」と言っている。きっとそう。

地元暮らしを窮屈になって飛び出した10代のあの頃より、今のほうがよっぽど知識も経験もあるというのに歳をとるということはそれだけで動けなくなってしまうものでしょうか。家族のことを顧みなかったあの頃とは心情が変わったんでしょうか。今でも自分本位だし、自分がこの家に残ることを「家族が望むから」と人のせいにしてしまうほど勝手な面持ちではいるけど。

シュウカツ中なんです。

生きていくためというより、遊びたいがためのお金稼ぎです。仕事で新たなスキルがつくのはありがたいんですけど、比重を偏らせないように……今まで無駄だったことはひとつもないし、すべて還元されてきてるからいいんですけどやっぱり「30代」という重しが自分に痛いほど刺さっていて。地元ではもう最後の選択権ではなかろうか、と思っているし、これが今後また転職しようとしてもパートナー不在で一人で生活するにしても、そりゃあ都会のほうが融通利くよね、っていう。不安なのかね。そうだね。田舎では車がなければ仕事もないし、車の維持費も高齢者での保持も周りを見て予想できるだけにキツイ。そりゃあそのうち空を飛び出すかもしれないし、すべてがオート仕様で介護も自分で出来るかもしれないけど、それだって金がなけりゃできないよな…。もうずっと金、金、金の話しかしてない。しかも儲け話じゃなく、最も惨めな最低ラインの話。話がずれた。けど根本はここなんだなぁ……。まだ体力仕事ができるうちに季節労働でもして都会に定住する資金を稼ぎ、都会で定職を見つける。今ならまだ間に合う。ここで田舎に定職してしまうと、もう都会に引っ越すのは難しい気がする。

生きる力を手に入れたいな、と思った時期がありました。

旅をしながら出した結論は「自給自足できる奴が生き残る」というもの。そうなの。農業を制する者が勝つんだよ。ただ、見よう見まねでもちろんできないし、ずぶの素人がいきなり田舎暮らし、なんて結局なにもできずに困窮するんだって。わたしなんて田舎生まれ育ちなのに、米の収穫のひとつもしたことないし漁は海の近くの集落の専売特許だし畑なんて眺めるだけのものだ。誰かの助けと教えが無ければ出来ないし、其れじゃなくても田舎はとくに横のつながりが顕著。でも自給自足が勝つんだよ(ごり押し)。ただ、それは家族がいないと難しいね。

都会では圧倒的な数でそれを補い合うので、一人でどうにかしなくてもいいところはある。だから一人身は都会のほうがいいよな、って思う。田舎vs都会 ファイッ!!!もちろんどっちが正解とかない。わたしに合ってるのはどっちだ。毎回、本当に定期的にこの「人生」「金」「パートナー(という名の支柱)」が雁字搦めになるんだよ。でも車を購入しなきゃいけない、ってのが重荷になっててもう逃げれないな…っていう息苦しさを感じてるから限界かもしれない。数年前に地元に就職したときは車を買わずに自転車で済んでたから、今度こそ大きな鎖みたいなもんだ。それを実感した途端泣けてくるからどうしたらいいんでしょうね~はーさっぱりだ。


欅坂46 『サイレントマジョリティー』

こういう歌の対象外というのはそろそろ気づくんですけど、歌詞に出てくる「大人」側になれているのか?という疑問は多々ある。こんな大人になりたくないけど「子ども」側からの意見はいつだってその世代の者だしわたしのときにもあった。

寂しさを感じた。

就活から帰ってきて「もう人と喋りたくないな」ってなってるからもうダメだ。