迷子の決着のとき
フルサイズに憧れる問題、ただ単にわたしの心情が穏やかでいられるかどうか、撮りごこち、撮ったあとにできる写真、心地よさがなければわざわざカメラで撮るための意味はないなぁと思う。
一眼レフを初めて触ったのは高校生の頃のフィルムカメラで、部活動で数回触ったくらい。部活動の県大会、先生らへのインタビュー記事、もちろんオート撮影だったけどそのとき思った以上の出来だったので、カメラ楽しいなぁと思ったのは覚えてる。それまでも修学旅行とかで「写ルンです」を多用してたこともあったけれど、写る楽しさを知ったのはこの時だった。
それから進路希望にカメラの学校を考えてたけど、学費が高いのと遠い（大阪の写真学校に行きたかった）のと、で、どうしても親の了承は得られなかった。「好きな写真家いるの？それも答えられないくらいならダメよ」的なことを言われ、当時べつに好きな写真家はいなかったので答えに困ったことを覚えている。
結局、編集系のコースに進み、それからしばらく編集として仕事をしてそのときにまた一眼レフに触る機会を得る。
当時はカメラマンさんに任せるまでもない撮影（というと怒られそうだが経費削減のため）は、編集者が撮ってたのだがまだギリギリフィルムカメラを使っていて無駄撃ちできなさにめちゃくちゃ緊張した。なんとネガではなくポジフィルムです。お高いよぅ。暗室なんてものはなく、結局現像はお店に出すんだけど、まぁその数年間で編集側からのカメラ目線てのはなんとなく身についていった。カメラ技術は先輩から教わったけどその人も独学なのでめちゃくちゃ我流の、結局1/60秒で撮っときゃ写るんだよ理論にて終わる。ストロボ炊いたりもしたんだけど、スタジオカメラマンにはなれなかった。
東京で仕事してた時にオリンパスの一眼レフを買う。オリンパスにしたのは当時、カメラ女子が使う筆頭だったのと、宮崎あおいちゃんのCMが可愛かったので。軽いし、ボディ内手ぶれ補正だし、優しい。でも12-60mmとかいうレンズつけてたので1.2キロはあった。いま持ってるのとあんまり変わらない。海外の長旅に持っていったのもこの子で、他メーカーと同等機種比べるとぜんぜん夕方も撮れないし、オートのピント合わせが3点だし、SDカードじゃないから簡単に替えがきかないし、wi-fiないし、出来ないことが多くてキ〜！！っなってたけど、色が自由でかわいくてすごく好きだった。
いま見てもすげ〜〜〜〜〜〜いい色、好きな色です。
これこの前撮った部屋の中のかすみ草。ピントがちゃんときてて感動した。
6年ぶりくらいに使ったら愛着わきすぎてウワ〜〜〜！！！ってなったけど、手放します。友人へ。CFカードとカードリーダーもセットでね！！！このレンズたちがあればわりと最強です。
長旅から帰国してから数年、次の旅に出るときに「軽い」「スマホ転送」「SDカード」「できれば防塵防滴」「カメラ内RAW現像」っていう条件のもと探したのがいまわたしの一軍、ペンタックスKs-2だったんだけど、そのときも一眼レフかミラーレスか一応悩んで。でもまだ遅い！ってなって結局一眼レフにしました。ペンタックス、思った以上に使いやすい〜〜〜！！エントリークラスのお値段で細かいところに手が届く！ファインダー覗きながら設定変えていけるのでよく考えられてるのよね…
それから5年、やっぱりフルサイズがほしいなぁってなって。でもK-1はどう頑張っても重くて無理なんですよ。手首が。だからミラーレスを今度こそ検討し始めて。ニコンのZ5を借りてしっくりこなくて、ソニーのα7Ⅲがわりとボタン位置も気に入って。やっぱりαかぁ………でも覗くと気持ち悪いなあ。と思いながらも覚悟決めて馴染みのカメラ屋さんに駆け込んだら、悩んでるの見ぬかれて、もう一回ちゃんと考えた結果、、キヤノンの6DⅡにしました。手首若干きついんだけどな。
どっちにしろまたマウントまたぎになるので、撮りやすさ、撮ってるときの心地よさを優先させました。シャッター押して出てきた画が好きな方に。
並べるとそこまで大きくはない。
念願のフルサイズだよ〜〜〜！
50mmつけて撮ってあがってきた画がめちゃくちゃ透明感と奥行き感やばくてぶっ飛びました。すっごいな。これ人物たのしそ〜！
あとはレンズなんですけど、広角がほしいけど標準ズームもほしいので24−105mmを無難につけるか〜？標準ズームばり便利だし、いざ撮りたいときに撮れない方がストレスだからなぁと思いつつ、もうそれKs-2に似たようなのついてるからいいじゃん、フルサイズのほうは複数単焦点にしてしまえば？と。単焦点のが撮るの楽しいし。じゃあ28…135も気になるなあ……とウロウロしてたら、このページの作例がめちゃくちゃ好みすぎて迷いが増えた…24mmか…
