バジャオ民族に会いに行った
写真だけのtumblr始めてます。てかこっちもそっちも忘れてた存在を。
バジャオ(Bajo)の村に行ってきました。バジャオ民族は海に生活する人々の総称でかつては国を持たない遊牧民でした。インドネシア、マレーシア、フィリピン近海に多くいるそうです。海は陸以上に国境なんてものが曖昧な頃から人々が生活してきたので、いわゆる難民という扱いになってしまって複雑です。彼らは言葉も生活習慣もそもそものフィリピン人とは違います。英語はおろかフィリピンの公用語のタガログさえ話せない人がほとんど。ここフィリピン(に限らないのですけど)では教育が受けられておらず、職に就けず、稼げないのでその子どもも教育が受けられず、負の連鎖状態。街でよく「ギブミーマネー」か真珠を売って生活をしています。
こういう海上コテージが主なおうち。
海辺に散乱するゴミ。衛生状態が心配。
台所のほかに一部屋あるのが一般的なつくりみたい。
学校の先生に案内してもらったのですが先生も彼らの言葉は一切わからないそうです。それどころか少し恐がっている印象もありました…。まぁわたしとその友達は旅慣れしてるせいもあってこういう場所ははじめてじゃないし、恐さは微塵も感じなかったんだけど、近しい場所なのに言葉は通じず生活や文化も違い、互いの歩み寄りもいまいちだとしたら難しい問題だなぁと容易に想像がつきます。
この場所はパーミッション(許可証といくらかの支払い)が必要になるので、政府から少しは援助があるのかもしれませんが、教育や仕事につくまでの保障はどこにもなさそうでした。彼らがビーチバレーをしていたので混ぜてもらおうとしたらそれだけで『支払え』となってしまっていたので、最低限の教育の場を与えてほしいです。スポーツを一緒にするのにお金は必要ないんだということをどうにか伝えたい。そして民族特有の文化をもっと前面に出してその対価を報酬として受け取る術があることを学んでほしい。
彼らの来ている服が欲しかった……布はたぶんその辺の市場で買ったものだけどデザインがまさしくその民族由来のものだった…同じようなつくりだったからねぇ…。欲しいことを先生に伝えたけど伝わらず。「あんなに汚いものいるの!?」となってしまった。価値観の相違は難しい(゜-゜)
30分の短い時間だったから何もかもが遣る瀬無くて。なんだか無力さをまた味わった一日でした。